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大学入学条件

© DAAD/AS Tokio

BachelorStaatsexamenなどドイツの大学の最初の学位課程へ入学申請するには、一般的に、基本条件として大学入学申請資格(Hochschulzugangsberechtigung (HZB) やHochschulreifeなどと呼ばれます)という「学歴上の条件」が求められます。

重要

この条件はドイツの州文部大臣常設会議(KMK)で国ごとに決められており、anabinというデータベースで公表されています。

最終的には各大学が判断しますので、いずれの場合もご自身に入学申請資格があるかどうかを留学希望の大学の留学生課(Akademisches Auslandsamt/International Office)にご確認ください。その際はご自身が該当するHZBの条件を英語またはドイツ語で添付して問い合わせると先方が答えやすいかもしれません。最終的な判断は出願後に出願書類に基づいて行われます。

以下の条件は今後も変更される可能性がありますためご注意ください。

12年の学校教育を修了して日本の高校を卒業し、大学入学共通テストを5科目以上受験し、うち5科目*の得点の合計が420点以上である必要があります。そのうちドイツの大学での専攻に関連する2科目(別表で advanced level に分類されている科目)においてそれぞれ62%以上の成績をおさめた場合、その学科及び関連学科に出願できます。(例えば、留学希望の学士課程の専攻に関連する科目がXXとYYであれば、この科目XXとYYのそれぞれで62%以上の成績をおさめる必要があります。XXもYYもadvanced levelの科目でなくてはなりません。)

別表(2024年までの共通テスト)
別表(2025年からの共通テスト)(リスト下の注:*100点満点の1科目とする(記載の3科目のうち2科目を選択)**100点満点の1科目とする(記載の4科目のうち2科目を選択))

*教科 (subject area) ではなく、科目(subject)です。別表の subject (advanced level) 欄及び subject (basic level) 欄の科目それぞれが1科目です。ただし、英語のみ、リーディングとリスニングを合わせて1科目と数えます。5科目の組み合わせに決まりはありません。留学希望の大学と相談しながら選ぶことをお勧めします。

出願の際は、併せて高校の卒業証明書と成績証明書、および、大学入学共通テストの成績証明書をすべて英文で正式に発行してもらい、これを提出する必要があります**。別表で advanced level に分類されている大学入学共通テストのどの2つの科目で62%以上の成績をおさめるべきかを判断できない場合は、留学希望の大学にご相談ください***。大学入学共通テストの成績開示や英文の成績証明書の発行等については大学入試センターにお問い合わせください。

**大学によってはドイツ語で発行された高校の卒業証明書と成績証明書が求められることがあります。高校からドイツ語の卒業証明書と成績証明書が正式に発行されない場合は、日本語の卒業証明書と成績証明書を正式に発行してもらい、それを認証翻訳してもらうことができます。ドイツ語と日本語の両方の証明書を提出する必要があります。本ページ内の「注意」もご覧ください。

***大学に問い合わせる際は、「(例えば)国際関係のBachelor課程で学びたい、大学入学共通テストではXXとYYの科目(advanced level)で62%以上とればよいか」というように候補を挙げて質問したほうが先方が答えやすいと思われます。問い合わせる際には、MY GUIDEというポータルサイトが便利です。

・準学士をもって高等専門学校を卒業し、高等専門学校で学んだ内容をドイツの大学で専攻したい場合、その分野においてStudienkolleg(大学入学準備課程)を修了してFeststellungsprüfung ((大学入学資格)確認試験)に合格することにより、同分野を専攻できるすべての大学の学士課程に出願できます。

または、

・準学士をもって高等専門学校を卒業し、高等専門学校での専攻分野及び関連分野においてドイツの大学で学びたい場合、日本の大学で1年またはそれ以上の年数(academic year(s))を修了*することにより、同分野を専攻できるすべての大学の学士課程に出願できます。

*原則として、高等専門学校卒業後に同じ専攻で日本の大学の学部の3年に編入し1学年を修了した場合が考慮されます。大学の1学年あたり35単位以上の単位を取得していることが求められます(大学で新たに取得した単位に限る)。高等専門学校の専攻とは少し異なる専攻で日本の大学の学部の1年に入学し、1学年または2学年を修了した場合も考慮される可能性があります。この場合も、大学の1学年あたり35単位以上の単位を取得していることが求められます(大学で新たに取得した単位に限る)。

日本の大学の学部課程(原則として通学制)で1年以上を修了した場合、その専攻学科および関連学科に出願できます。ただし、1年で35単位以上を修得していることが求められます(2年で70単位以上、3年で105単位以上…)。高校の卒業証明書と成績証明書、および、大学の成績証明書を提出する必要があります。

短期大学で専攻した学科に出願できます。専攻を変える場合は、Studienkolleg (大学入学準備課程)で1年間その分野の勉強をし、その分野の(大学入学資格)確認試験 (Feststellungsprüfung)に合格する必要があります。高校の卒業証明書と成績証明書、および、短期大学の卒業証明書と成績証明書を提出する必要があります。(短期大学の専攻が、ドイツでは職業訓練とみなされ、原則としてドイツの大学で学ぶことができないものであると判断されると、大学入学資格が認められない場合もあります。)

日本の4年制以上の大学を卒業(原則として通学制)して学士号を取得した場合、任意の学科に出願できます。高校の卒業証明書と成績証明書、および、大学の成績証明書と卒業証明書を提出する必要があります。

IB diplomaを取得されている方は、一定の条件を満たしていればドイツの大学に出願することができます。詳細はこちらをご参照ください。疑問点は在籍している高校の IB Diploma 担当の先生を通じて IB 本部にご相談ください。

一般的に、芸術系の大学に入学申請する場合でもHZBが求められます。卓越した芸術性を証明することによりHZBがなくても入学申請できる場合がありますので、留学希望の大学の出願要綱をよくご確認のうえ、疑問点はそれぞれの大学に直接ご相談ください。

  • これらの条件は、anabinのホームページではドイツ語で、DAADのZulassungsdatenbank、および uni assistのホームページでは英語とドイツ語で紹介されています。
  • これらの条件は今後変更される可能性もありますので必ず最新情報をチェックしてください。
  • 大学入学資格(HZB)は基本の資格ですので、出願の際にはさらに語学証明書その他の書類が求められます。
  • 証明書をどの言語で提出すべきかにもご注意ください。例えば成績証明書をドイツ語で提出する必要があるが、出身大学からドイツ語での成績証明書が発行されない場合など、日本語の成績証明書をドイツ語の証明書に翻訳する際にbeglaubigte Übersetzung(認証翻訳)が求められることがあります。認証翻訳についての詳細はこちらをご参照ください。
  • 証明書の提出に際しては、日本の高校や大学などから発行されたものをそのまま提出できるのか、または、認証コピー(certified copy/beglaubigte Kopie)を提出する必要があるのかなどを留学先の大学の出願要綱で確認し、その指示にしたがってください。認証コピーに関する注意事項が留学先の大学のウェブサイトに掲載されている場合もあります。uni-assist 内にも certified copies and translations の説明があります。認証コピー作成のためのコピー認証はドイツ大使館・総領事館に申請することもできます。申請にあたってはその指示にしたがってください。
  • 最終的には、提出書類や適性テスト等に基づいて各大学が各出願者について個別に判断することになります。いずれの場合も、希望通りの留学ができるかを留学希望の大学に十分にご相談になることをお勧めします。
  • ドイツの大学に問い合わせメールを送るには、DAADの大学問合用サイトMy GUIDE (https://www.myguide.de/en/)が便利です。My GUIDEでは、どのような留学がしたいか(例えば、Bachelor課程で経済を英語で学びたいなど)に関する質問に答え、希望に該当する候補の中から留学したい大学の課程を選び、さらにご自身の大学入学資格に関する質問に答えてから質問文を書いて、その大学の課程の担当者に質問を送ることができます。もちろん、My GUIDEを使わずに、大学のホームページに掲載されている問い合わせ先を調べてメールを送ることもできます。

Master課程

学士課程での専攻、履修科目、単位数、成績など、それぞれのMaster課程に入学申請するための条件を満たしている必要があります。多くの場合、日本の学士はドイツの6セメスター制のBachelorに相当するとされています(anabinのHochschulabschlüsse参照)。7セメスターや8セメスター制のBachelor課程に接続するMaster課程に出願する場合には、不足する単位を追加的に取得するよう求められることもあります。いずれの場合も出願後に出願書類に基づいて判断されます。留学希望の大学に十分にご相談ください。

博士号取得

ドイツで博士号取得を目指す場合、多くの場合、優秀な成績でドイツのMaster課程に相当する学位を取得していることが求められます。多くの場合、日本の修士はドイツのMasterに相当するとされています(anabinのHochschulabschlüsse参照)。いずれの場合も出願後に出願書類に基づいて判断されます。博士号取得についてはこちらをご参照ください。

次のステップ

大学の入学条件が分かったら、次は留学先探し!DAADが開催しているドイツ留学オンライン説明会 / インスタライブへの参加や、問い合わせフォームでドイツ留学相談をするのもおすすめです。

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