夏期講座奨学金(HSK)体験記(2024年度HSK奨学生:巳上小楽咲さん)
初めまして。巳上小楽咲(みかみさらさ)と申します。普段は日本の大学の法学部に所属しており、現在はミュンヘン大学に交換留学をしています。私はDAADのHSK奨学金をいただき、2024年8月にハンブルクのサマーコースに1ヶ月間参加しました。
今日はこの場を借りて、HSK奨学金の魅力を紹介します。この奨学金は、アウトプットの機会を探しているドイツ語学習者にぴったりです。
まず、奨学金の出願動機についてです。私は将来、日独の企業連携による日本の地域経済の発展に貢献したいと考えています。この目標を達成するためには、ドイツ語を自在に扱えるようになることが必要です。なぜなら、ドイツ法と日本法は同じ法体系に属しており、ドイツ語を用いて日独企業間の交渉を行うことで、より効率的かつ的確な意思疎通を図ることが可能となるからです。一方で、英語を使う場合、英米法に基づいた異なる法的前提が存在するため、用語の定義をめぐる誤解等のリスクが生じる可能性があります。こうした背景から、私は日本語や英語に頼らず、ドイツ語で生活が完結する環境を求めていました。
次に、サマーコースの様子をお伝えします。参加者は主に大学生で30人ほど、国籍はさまざまでした。日本人は私1人だったため、クラス内外でドイツ語を練習する機会に多く恵まれました。授業自体は、基本的に平日の午前中だけで、午後は同級生やホストファミリーと料理や川遊びをしたり、土日は近隣都市に旅行したりしました。この1ヶ月を通して、同じくドイツ語学習に励む世界中の若者と知り合えたこと、いつもそばで支えてくれる温かなホストファミリーに迎え入れてもらったことは、かけがえのない思い出であるとともに自身の更なる成長を誓う契機となりました。
最後に、DAADをはじめ、関わっていただいたすべての方に感謝申し上げます。そして、ここまで読んでくれた方の中でドイツ留学に少しでも興味がある方は、迷わず出願してみることをおすすめします。恥ずかしながら、私がこの奨学金の存在を知ったのは、締切3日前でした。それでもなんとか間に合わせることができたので、努力次第で誰にでも可能性が開かれていることは明らかです。最後まで諦めず、挑戦する方を心から応援しています!
関連情報
夏期講座奨学金(HSK)募集要項
2025年度応募締切:2024年12月2日(月)
(以下のページ「日本から応募可能な奨学金」のうち「夏期講座奨学金(HSK)」を参照)
https://www.daad.jp/scholarships
【YouTubeライブ】HSK奨学金とドイツの大学のサマーコース
(2024年10月23日(水)配信分アーカイブ)
https://www.youtube.com/live/Qq75Myy4vCw?si=Sv7HmywvhbVpwbO2